街を歩いていて、ふと視線が止まる男性っている。
顔がめちゃくちゃイケてるわけでもない。背がとびきり高いわけでもない。なのになぜか目が離せない。あの感覚、分かる人には分かると思う。正直に言うと、あれって9割ファッションの力だと思ってる。
「服なんてどうでもいい」って言う男性に限って、なぜかもったいないコーデをしてたりする。いや、責める気はないんだけど(笑)…ただ、女性の目線から見ると、服装って思った以上に印象を左右してる。もっと言うと、第一印象はほぼ服で決まってると言っても過言じゃない。
シルエットが全てを決める、という話
おしゃれの入り口として一番つまずきやすいのが、サイズ感。
ぶかぶかのTシャツ、ダボっとしたパンツ。ラフでいいかなと思って着てるかもしれないけど、女性からするとちょっと違う印象になることがある。(これ、正直に言っていい?)なんか…だらしなく見えるんだよね。
反対に、ぴちぴちに細すぎるのも考えもの。体のラインが出すぎると「鍛えてます感」より「着替えてる途中?」みたいな視覚的なノイズになりやすい。
ベストはその中間、体にそっと沿うシルエット。肩の縫い目がきちんと肩先に乗っていて、袖や裾がだらんとしすぎていない。ただそれだけで、一気に「ちゃんとした人」オーラが出る。不思議なくらい。
シルエットって、着てる人の生活感みたいなものまで見えてくる気がする。ちょっと語りすぎかもしれないけど、それくらい服の輪郭は大事。
色は「引き算」から始める
「おしゃれになりたい」と思って服を買い始めると、つい色をたくさん使いたくなる。気持ちは分かる。でも最初は引き算の発想の方が圧倒的に失敗が減る。
コーデの色を3色以内に抑えるのが基本で、そのうちの1色を差し色にする構成。トップスがネイビー、パンツがベージュ、シューズがホワイト、とか。この3色の組み合わせ、実は女性から見てもかなり好感度が高い。落ち着いてるのにどこかきれいで、清潔感がある。
逆に「やってしまった」と思うのは、全身を黒でまとめようとしてモードっぽいつもりが、なんか…重い(笑)みたいなパターン。黒好きの男性は多いんだけど、全身黒は技術がいる。一枚だけグレーを混ぜるとか、テクスチャーの違う素材を合わせるとか、そういう工夫がないと印象が暗くなりがち。
明るめのカラーが苦手な人は、まずグレー・ネイビー・白・ベージュの4色だけで組み合わせを試してみてほしい。それだけで相当変わる。
素材の話を誰もちゃんとしてくれない
正直、素材の話って見落とされがちなんだけど、これがめちゃくちゃ重要で。
たとえばコットンのTシャツでも、素材がペラペラのものと厚みのあるものとじゃ、全然見え方が違う。安いTシャツって光の当たり方でなんか透けたり、首元が伸びてきたり…。あれ、思ってる以上に「だらしない」印象になる。
購入前にちょっとだけ素材のタグを確認するクセをつけると、失敗が減る。コットン100%でも、素材の密度が高いものは着た時にしっかりした印象になる。リネン混は夏に上品さが出るし、ウール混は秋冬に一気に大人っぽくなる。
高い服を買う必要はない。ただ、素材感は値段よりも大事なことがある。
女性が「思わず見てしまう」男性の共通点
実際に周りの女友達に聞いたことがある。「どんな男性のファッションが気になる?」って。
返ってきた答えがおもしろかった。
「清潔感」ってみんな言うんだけど、具体的に何かというと…シワのない服、汚れのないシューズ、首元が伸びてないTシャツ。あと意外だったのが「靴を見る」って答えが多かったこと。服がどんなによくても、足元がくたびれてると、なんか全部崩れる気がするって。
(これ男性には刺さる話だと思う)
靴は一足いいものを持っておくだけで、コーデの完成度がぐっと上がる。スニーカーならホワイトのレザー系、革靴ならシンプルなプレーントゥ。どちらも清潔に保てば、年中使えるし汎用性がすごく高い。
失敗から学んだ「着こなしのリアル」
知り合いの話をしてもいい?
すごく好みのタイプの男性がいて、初めて会った時の印象がよかった。でも2回目に会った時…全身どこかで見たようなロゴTにダメージジーンズで。あれ?ってなった。
別に悪くはないんだけど、なんか「個性がないな」って思ってしまったんだよね。ロゴTもダメージも悪くない。ただ、全身がそれだとなんか…コーデとして計算されてる感じがしない。(正直に言うと、少し幻滅した)
おしゃれって、完璧にキメることじゃなくて、自分なりに考えてるなっていうのが伝わることだと思う。どこかに「わざわざ選んだ感」があるだけで、印象が全然違う。
シーン別でコーデを考えると迷わなくなる
デートに何着ていけばいいか分からない、という話はよく聞く。
カジュアルすぎても「ちゃんと考えてないの?」って思われそうだし、きっちりしすぎると「気合い入りすぎ?」って引かれそうで怖い。その間を取るのが難しい…という悩み、すごくよく分かる。
ひとつ提案するとしたら、デートには「きれいめカジュアル」をベースにするのが鉄板。
たとえばホワイトシャツ+テーパードパンツ+ローファーの組み合わせ。これだけでもう80点は出る。シャツのボタンを一つ開けるか閉めるか、袖をまくるかどうかで温度感を調整できる。小物をひとつ足すなら、シンプルな腕時計。
「男の腕時計って絶対に見る」っていう女性は多くて、特に高級品かどうかよりも、ちゃんと選んでるか、メンテナンスされてるかに目がいく気がする。
職場・仕事場のカジュアルスタイルをどうするか
オフィスカジュアルって一番難しい。
フォーマルすぎてもいけないし、かといってラフすぎると「仕事できなそう」なんて思われることもある。ファッションが仕事の評価に影響するのはちょっと…と思いながらも、でも実際に影響する。これは否定しようがない現実。
仕事場では「清潔感+こなれ感」のバランスが鍵。チノパン+開襟シャツみたいなシンプルな組み合わせに、足元だけレザーシューズにするだけでぐっと引き締まって見える。ジャケットを一枚持っておくと、それだけで印象がまるで変わる。
季節別のおすすめスタイルをざっくり整理
春は白・薄グレー・パステルカラーを取り入れるだけで一気に軽くなる。トレンチコートを一枚持っておくと長く使えるし、どんなコーデにも馴染む。
夏はリネンシャツとセットアップが最強に見えると個人的には思っている。スポーツ寄りのシルエットよりも、少しゆったりした麻素材の方が、大人っぽくておしゃれに見える。
秋は素材の切り替えが大事で、コットンからウールやニットへ移行するだけで季節感が出る。ブラウン・カーキ・テラコッタみたいな秋カラーを差し色に使うと、それだけでコーデに深みが出る。
冬はコートが命。アウターに予算をかけるのが、見た目のコスパが最も高い投資だと思っている。シンプルなチェスターコートかウールのPコートを一枚持っておくと、中がなんでも様になる。
プチプラとセレクトショップ、どう使い分ける?
全部プチプラでそろえても、全部高級ブランドでなくていい。
メリハリが大事で、たとえばトップスとパンツはセレクトショップで良質なものを選んで、Tシャツやインナーはリーズナブルなものを使い回す、くらいの感覚がちょうどいい。
アウターと靴はできれば少し予算をかけると、長期的に見てコスパがいい。安い靴は1年でくたびれてくるけど、ちゃんとした靴は手入れさえすれば何年も使える。そのコスト感に気づいた時、ファッションへの向き合い方がちょっと変わる気がする。
「おしゃれになりたい」から「楽しくなった」に変わる瞬間
最初は女性にモテたいとか、印象をよくしたいとか、そういう外発的な動機でファッションを意識し始める人も多いと思う。でもある時、自分が着たいものを着てるだけで気分が上がってる自分に気づく瞬間がある。
それが来たら、もう大丈夫。
おしゃれって、誰かのためだけじゃなくて、自分の機嫌を整える手段でもある。朝、気に入ったコーデを鏡で確認した時にちょっと背筋が伸びる感覚、あれがじわじわ気持ちいい。
結局、自信がある男性が一番かっこいい。その自信を作るための道具のひとつが、ファッションなんだと思う。
