デニムシューズを買うと、手持ちのデニムパンツと合わせたくなる男性は多い。
同じ素材だから、絶対に合うはずだ。そう思うのは自然なことだけど、実はこの発想には落とし穴がある。
デニム同士だから絶対合う、という思い込み
色落ちの深さが少しでもズレると、意図しない不揃いに見える
デニムには、濃いインディゴから薄いブルーまで、色落ちの度合いに幅がある。シューズとパンツ、両方がデニムだからといって、その色落ちの深さがぴったり揃っているとは限らない。
微妙に色味の違うデニム同士を合わせると、狙って合わせたようには見えず、ただ持っている中で適当に組み合わせた、という印象になりやすい。同じ素材だからこそ、色の差がかえって目立ってしまう。
デニムシューズは、育てる靴だった
新品のうちは硬くてよそよそしい、履き込むほど馴染む
デニムシューズは、買ったばかりのころはごわごわとした硬さがあって、足に馴染むまで少し時間がかかる。革靴のように早く柔らかくなるわけでもなく、スニーカーのようにすぐ足に沿うわけでもない。
でも履き込んでいくうちに、生地がへたっと柔らかくなって、足の形に添うようになる。同時に、色もうっすらと褪せていって、履いている人だけの表情を持つようになる。ジーンズを育てるのと同じ感覚で、デニムシューズも時間をかけて自分のものにしていくアイテムだ。
女性が見た、デニム靴の色落ちがきれいだった男性の話
友人の紹介で会った男性が履いていたデニムスニーカーの色落ちが、妙に印象に残っている。
つま先のあたりが自然に薄くなっていて、履きジワの通り道に沿って色が抜けていた。新品ではなく、しばらく履き込んでいるんだろうな、というのが一目でわかった。パンツはベージュのチノパンで、デニム同士を合わせていなかった。その組み合わせが、デニムシューズの色落ちの表情をより際立たせていたと思う。
デニム靴に合わせるパンツ、実は無地の方が安全
デニムシューズを主役にしたいなら、パンツはベージュ、カーキ、グレーなど、デニムじゃない無地のものを選ぶほうが、色の相性で失敗しにくい。デニムシューズの色落ちや質感が、パンツの無地の上でしっかり引き立つ。
どうしてもデニムパンツと合わせたいなら、シューズとパンツの色落ちの濃さをできるだけ揃えるか、極端に差をつけて意図的なコントラストとして見せるか、どちらかにするとまとまりやすい。中途半端な差が一番失敗しやすい。
デニム靴コーデでやりがちな失敗
一番多いのが、色落ちの度合いを確認せずに、デニムパンツとデニムシューズを組み合わせてしまうこと。狙ったわけではない不揃いさが、コーデ全体を微妙にちぐはぐに見せる。
もう一つは、新品のうちから完璧な状態を求めすぎること。デニムシューズは履き込んで表情が出てくる靴なので、最初のごわつきや硬さを気にしすぎず、育てる感覚で付き合うといい。
デニム靴が似合う男性の共通点
デニムシューズを、履き込んで自分だけの色落ちに育てている男性。
パンツとの組み合わせも、同じデニムに頼らず、無地のパンツで靴の表情を引き立てている。その意識があるだけで、デニムシューズが単なる素材選びを超えて、その人らしい一足になる。
