夏に革靴を履くと蒸れる、匂いが気になる、そう感じて敬遠する男性は多い。
でもその不快感の原因は、革靴そのものではなく、冬用の革靴をそのまま夏にも履いていることにある。夏の革靴は、冬の革靴とは全く別のカテゴリーとして存在している。
夏の革靴を、冬の革靴の代わりだと思っている男性が多い
同じ革靴でも、夏用は「通気性」で作られている
冬の革靴は保温性を重視して、革が厚く、裏地もしっかりしている。夏の革靴は逆に、通気性を最優先に設計されている。革の厚みを薄くしたり、裏地を省いたり、穴をあけたり。同じ革靴という言葉でも、その中身は季節によって全然違う。
この違いを知らずに、冬から履いている革靴をそのまま夏も使い続けると、蒸れと匂いの原因になる。
パンチドキャップトゥの穴は、飾りじゃない
つま先に小さな穴の模様が入ったパンチドキャップトゥという革靴がある。あの穴は、デザインのためだけじゃない。靴の中に風を通して、熱と湿気を逃がすための機能でもある。
ウィングチップやブローグと呼ばれる、穴飾りの多いデザインの革靴は、もともと通気性を意識して作られた歴史がある。夏に革靴を選ぶなら、こうした穴飾りのあるデザインを積極的に選ぶと、履き心地が変わってくる。
靴下を履かない選択、その前提条件
夏の革靴を素足やフットカバーで履く男性は多い。この着こなしはすーすーとした涼しさが出て、見た目にも軽やかになる。
ただし、この着こなしには前提条件がある。足のコンディションがきちんと整っていることだ。踵の乾燥や爪の手入れができていないと、涼しげな見た目とは裏腹に、清潔感を損なう結果になる。素足で履くなら、足のケアを事前に済ませておくことが必須になる。
女性が見た、夏に涼しげな革靴を履いていた男性の話
真夏のランチで会った男性の足元が、他の人と少し違っていた。
パンチド加工の入ったベージュのスエードシューズで、靴下は履いていなかった。周りの男性が革靴で汗ばんでべたべたした様子を見せている中、その人だけが涼しそうな顔をしていた。会話をしながら、足元にも気を配っている人なんだな、という印象を持った。
夏の革靴、素材別の選び方
スエードは、冬のイメージが強いかもしれないけれど、実は夏にも向いている素材だ。表面が起毛しているぶん、通気性が高く、素材自体が軽い。つやつやとした滑らかな革より、風を通しやすい構造になっている。
裏地なしの革靴も、夏には積極的に選びたい。裏地がない分、靴の中の空間が広くなって、熱がこもりにくい。見た目はスマートなまま、快適さだけを底上げできる。
夏の革靴でやりがちな失敗
一番多いのが、冬と同じ厚手の革靴を、そのまま夏にも履き続けること。素材も作りも保温向けなので、夏場は蒸れて不快になりやすい。
もう一つは、素足で履く準備をせずに、いきなり靴下なしで革靴を履くこと。足のケアが整っていないと、涼しげな着こなしのはずが、逆効果になってしまう。
夏の革靴が板についている男性の共通点
革靴を、一年中同じものとして扱わず、季節で切り替えている男性。
夏用の通気性を意識した一足を別に持っていて、足元まで整えて履いている。その意識があるだけで、夏の暑さの中でも、革靴の品格を崩さずに過ごせる。
