茶色ズボンに合う服を探すとき、多くの男性が「茶色」を一つの色として扱っている。
でも実際の茶色パンツには、赤みが強いもの、黄みが強いもの、グレーに近いもの、いくつもの顔がある。この違いを見分けずに、ネットで見た「茶色に合う色」をそのまま真似ると、色は合っているはずなのになんとなくちぐはぐになる、という現象が起きる。茶色パンツに本当に合う色を知りたいなら、まず自分の持っている茶色が、どの顔の茶色なのかを見分けることから始めたほうがいい。
茶色は一色じゃない、という前提を誰も持っていない
赤ワインのような赤みの強い茶色、キャメルのような黄みの強い茶色、雨上がりの土のようなグレーがかった茶色。これらは同じ茶色という言葉でくくられているけれど、色相環の上では全く違う位置にいる。
赤みの茶色に、黄みの茶色向けの組み合わせを持ってくると、色同士が微妙にぶつかって、コーデ全体がくもった印象になる。茶色に合う色を探すときの最初の一歩は、自分の茶色パンツの正体を知ることだ。
自分の茶色パンツが、どの茶色かを見分ける方法
見分け方は簡単で、自然光が入る窓際で、白い紙かティッシュの上にパンツを置いてみる。赤やオレンジっぽく見えるなら赤み寄り、黄色っぽく、からし色に近く見えるなら黄み寄り、色味が薄くて灰色がかって見えるならグレー寄りだ。
蛍光灯の下や夜の照明では判断が狂いやすいので、必ず自然光で確認すること。この一手間だけで、次に選ぶ色の精度がぐっと上がる。
赤みの茶色に合う色
レンガ色やチェスナットのような赤みの強い茶色パンツには、深いオリーブグリーンがよく合う。赤と緑は色相環で向かい合う関係にあって、隣同士では喧嘩するけれど、少し彩度を落とした組み合わせだとお互いを引き立て合う。
オフホワイトやクリーム色も相性が良く、赤みの茶色の温かさをすっきりと受け止めてくれる。反対に、同じ暖色でも黄み寄りのマスタードやキャメルを合わせると、色相が近すぎてぼやけた印象になりやすい。
黄みの茶色に合う色
キャメルやタンのような黄みの強い茶色パンツは、茶色パンツの中でも一番汎用性が高い。ネイビーとの組み合わせは鉄板で、色相環でも離れた位置にあるため、くっきりとしたコントラストが生まれる。
バーガンディも黄みの茶色との相性が良く、深みのある大人の印象を作れる。フォレストグリーンも同様に、黄みの茶色が持つ穏やかさを損なわずに、コーデに深みを足してくれる。
グレーみの茶色に合う色
タウプやマッシュルームカラーと呼ばれる、グレーがかった茶色パンツは、彩度が低い分、合わせる色も彩度を抑えたものがなじみやすい。
ダスティブルーやくすんだラベンダーのようなソフトな色は、グレーみの茶色との相性がとても良い。ここに彩度の高いテラコッタやマスタードを持ってくると、茶色パンツの落ち着いた雰囲気と喧嘩して、浮いて見えることがある。グレーみの茶色は、静かな色同士でまとめるのが正解に近い。
女性が実際に見た、茶色パンツコーデの話
友人の結婚式の二次会で、隣のテーブルにいた男性のコーデが印象に残っている。
チェスナットブラウンのスラックスに、深いオリーブのニット、革靴はダークブラウン。会場の照明の中で、その組み合わせがばちっとはまって見えた。あとで写真を見返しても、色の相性が良かったんだとわかる仕上がりだった。
別のテーブルにいた男性は、似たような茶色のパンツにマスタードのニットを合わせていたけれど、なんとなく色がお互いを押し合っているような、少し落ち着かない印象だった。同じ茶色パンツでも、合わせる色の選び方一つで、こんなに差が出るんだと思った瞬間だった。
茶色パンツでやりがちな失敗
一番多いのが、茶色パンツに別の茶色を無条件で重ねること。茶色同士なら合うはずだと思われがちだけど、赤みの茶色と黄みの茶色を重ねると、色がお互いを打ち消し合って、コーデ全体がくもって見えることがある。茶色を重ねるなら、同じ系統の茶色同士で揃えることが大前提になる。
もう一つは、照明を確認せずに色を決めること。店内の照明で見た色と、実際に外に出たときの色は違って見えることが多い。特に茶色は照明による色の変化が大きい色なので、購入前に店の外の光でも確認する習慣を持つといい。
茶色パンツを味方につけている男性の共通点
自分の茶色が、赤みか黄みかグレーみか、把握している男性。
その把握があるだけで、合わせる色の精度が全然違う。茶色パンツに合う色を検索する前に、一度、自然光の下で自分のパンツの色を見つめ直してみてほしい。そこから逆算した色選びが、一番失敗しない道になる。
