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黒カーディガンメンズコーデ|一番外に着ている男性が、一番もったいない使い方をしている

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黒カーディガンの使い方を間違えている男性は多い。

コーデが寒くなったから羽織る、なんとなく暗くなりすぎたから最後に黒を足す、Tシャツの上にそのまま着る。こういった「とりあえず黒カーディガン」の使い方をしている男性ほど、黒カーディガンに持て余されている状態になっている。

黒カーディガンが最も力を発揮するのは、一番外に着たときではない。コーデの中間層として、インナーとアウターの間に置いたとき。その位置で黒カーディガンを使いこなしている男性のコーデは、どこからともなく奥行きが生まれていて、なぜかかっこいい。

目次

黒カーディガンはレイヤードの「中間層」として使うと変わる

カーディガンというアイテムの本来の役割は、ニットとアウターの間に位置する中間層だ。Tシャツかシャツの上に羽織って、さらにその上にコートやジャケットを重ねる。この三層構造のどこかに黒カーディガンが入ったとき、コーデに深みが生まれる。

黒カーディガンをコートの下に忍ばせると、コートを開けたときにインナーとコートの間から黒が見える。この「うっすら見える黒」が、コーデに立体感を作る。黒カーディガンが主張しているわけじゃないのに、コーデに色の奥行きが生まれている状態になる。

これが黒カーディガンをコーデの最表面に出し続けることでは生まれない効果だ。最表面に出ると、黒カーディガンは単なる黒いトップスになってしまう。中間層として機能させたときだけ、カーディガン本来のレイヤードとしての価値が出る。

インナーに何を着るかで、黒カーディガンの表情が変わる

黒カーディガンのインナーに何を着るかは、コーデの最初の決断になる。

白シャツをインナーにして黒カーディガンを羽織ると、首元から白が見えて、コーデにシャープなコントラストが生まれる。定番だけど整って見える。ただしこの組み合わせはきちんとしすぎる場合があるので、黒カーディガンのボタンを一つか二つ外してゆとりを作ることが多い。

グレーのインナーを合わせると、黒との明度差が出て、黒カーディガンが引き締まって見える。白より柔らかいコントラストで、きれいめとカジュアルの中間に位置するコーデになりやすい。

バーガンディやネイビーのインナーは、黒カーディガンと深みが揃って、コーデ全体が落ち着いた大人の印象になる。色が近いぶんコントラストは少なくなるけど、代わりに素材の質感が前に出てくる。とろりとしたシルクライクなインナーを合わせると、黒カーディガンの素材感と相まって、コーデに上品な表情が出る。

黒カーディガンに合う色の法則

黒カーディガンは色的には何とでも合う。でも合うことと引き立て合うことは違う。

黒カーディガンに白を合わせるのは最もポピュラーだけど、コーデの中での黒の役割が「締め色」だけになってしまう。黒の深みを活かすなら、白よりも少し彩度のある色と組み合わせたほうが、黒カーディガンが持つ奥行きが出る。

キャメル・マスタード・テラコッタといった暖色は、黒カーディガンとぶつかることで、黒の引き締め感と暖色の温かさが混ざる。特にキャメルと黒の組み合わせは、しっくりとした秋らしい奥行きが出て、コーデが季節の空気を纏う。

オリーブ・フォレストグリーン・カーキも黒カーディガンとの相性が高い。どちらも彩度が抑えられた色で、黒と並んでもうるさくならない。アースカラー系のコーデに黒カーディガンを差し込むと、全体が引き締まりながらも暖かみが残る。

女性が実際に印象に残った黒カーディガンコーデの話

秋の夜、バーに入ったとき、隣のカウンターに座った男性のコーデがぼんやりと目に入った。

キャメルのタートルネックニットに黒のカーディガン、ネイビーのスラックス。カーディガンはボタンを全部留めていた。全部留めることでカーディガンがセーターに近い表情になっていて、キャメルの首元との対比がぴたりとはまっていた。暗い照明の中で、キャメルのタートルネックが黒カーディガンの内側から浮かび上がって見えた。

何が良かったのか、後からゆっくり考えた。黒カーディガンがコーデの中間に入ることで、インナーのキャメルが額縁に入った絵のように見えていたんだと思う。黒カーディガンが枠を作って、キャメルが中で輝いていた。中間層として使うとはこういうことだ、と腑に落ちた瞬間だった。

ボタンの留め方で変わる、黒カーディガンの顔

黒カーディガンはボタンの留め方で表情が大きく変わる。全部留めるとセーターに近い印象でコーデが整って見える。全部開けると羽織りものとして機能して、インナーが全面に出てくる。一番上だけ外すとVネックライクになって、首元が開いてカジュアルな余裕が出る。

どの留め方が正解かではなくて、今日のコーデのトーンとシーンに合わせて選ぶ。きれいめコーデには全部留めか上一つ外し。カジュアルコーデには全部開けてシャツジャケットのように使う。この使い分けが自然にできると、黒カーディガンの一枚の使いまわし幅が格段に広がる。

黒カーディガンの選び方

素材はウール・コットン・カシミヤが基本で、それぞれ印象が変わる。ウールは秋冬に適した重みがあって、コーデに落ち着きが出る。コットンは春秋に使いやすくて、軽さがある。カシミヤは最も柔らかくて品が出るが、価格が上がる。

素材の厚みも重要で、薄手のカーディガンは中間層として使うときにインナーのシルエットが見えやすい。厚手のカーディガンは単体でも存在感が出て、一番外に着ても様になる。どの使い方を主にするかで、選ぶ素材の厚みが変わる。

丈の確認も試着時に必須だ。腰骨にかかるくらいの丈が最も汎用性が高くて、スラックスにもデニムにも合わせやすい。それより長いと全体が重くなりやすく、短いとカーディガンとしての存在感が薄くなる。

黒カーディガンのシーン別活用法

カジュアルコーデでは、Tシャツか薄手のスウェットの上に黒カーディガンを羽織って、デニムかチノパンツと合わせる。ボタンを開けて羽織りものとして使うと、カジュアルな空気が保たれる。靴をローファーにすると全体が少しきれいめに引き上がる。

きれいめコーデでは、シャツかニットタートルの上にボタンを留めた状態で着て、スラックスかテーパードパンツと合わせる。さらにコートを重ねると、黒カーディガンが中間層として機能して、コーデに奥行きが生まれる。この三層構造が、黒カーディガンの真骨頂だと思っている。

黒カーディガンでやりがちな失敗

黒カーディガンに黒のパンツや黒のスウェットを合わせる全身黒コーデは、素材の質感差を意識しないと単調になりやすい。黒同士で揃えるなら、ニットの黒とコットンの黒とデニムの黒というように、素材が違うことで視覚的な変化を作ること。全部同じ質感の黒になると、のっぺりとした印象になる。

もう一つは、毛玉を放置すること。黒カーディガンは毛玉が黒背景に黒で目立ちにくいため、気づかずに放置しがちだけど、近くで見ると一目でわかる。黒は毛玉が目立たない色ではなくて、むしろ質感の差が出やすい色だ。定期的に毛玉取り器でケアする習慣をつけると、黒カーディガンの質感が長持ちする。

黒カーディガンが板についている男性の共通点

黒カーディガンをコーデに入れる理由を持っている男性。

今日はコーデに奥行きを作りたいから、今日は中間層として黒を仕込みたいから、今日のインナーを引き立てるために黒の枠を作りたいから。その理由を持った上で黒カーディガンを選んでいる男性のコーデは、黒カーディガンがコーデの必然として機能している。

理由なく黒カーディガンを選んだコーデは、黒カーディガンがコーデの中で浮いて見える。同じ服でも、選んだ理由があるかどうかで、着こなしの説得力が変わる。黒カーディガンをクローゼットから取り出すとき、今日なぜこれなのかを一度だけ考えてほしい。

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