デートのバッグは、コーデより先に女性の目に入っている
待ち合わせで最初に見るのは、顔よりバッグだった
好きな人との初めてのデートの前日、何を着ようかを一時間以上考えたことがある。
翌日、待ち合わせ場所で彼の姿を見つけた瞬間、顔より先に右手に持っているバッグに視線が向いていた。自分でも気づかなかったけど、後から思い返すと確かにそうだった。
バッグが視界に入って、次に靴が見えて、それからようやく顔を見た。服はその後。
女性がデートの相手を見る時の視線の流れ、これはかなり共通していると思っている。バッグとシューズが最初のフィルターで、そこが整っていると次に進める。整っていないと、そこで評価が止まってしまう。
デートのバッグを適当に選んでいる男性がいるとしたら、それは大きな損をしている。
バッグがその人の生活感を、正直に映し出す
服は気合いを入れれば一日だけきれいにできる。でもバッグは習慣が出る。
くたびれた状態のバッグをそのまま持ってくる男性は、普段からそのバッグをそのまま使い続けている人。新しいバッグを買う余裕がないというより、バッグの状態に無頓着な人という印象になってしまう。
逆に素材感があって、きれいな状態のバッグを持ってくる男性は、持ち物への丁寧さがある人という印象になる。高いバッグである必要はない。状態がよくて、コーデに合っている。それだけで十分に印象がいい。
デートに持っていくべきバッグ、種類別に全部言う
レザーのトートバッグが、デートバッグの正解に最も近い
デートのバッグとして最もすすめたいのが、レザーのトートバッグ。
両手が空くわけではないけど、レザーのトートバッグを手に持って歩いている男性の余裕感は独特。重すぎない荷物を上手に収めて、さりげなく持っている。その所作が大人の落ち着きを演出する。
サイズはA4サイズが入るくらいか、それより少し小さめ。大きすぎると荷物番みたいに見えてしまうし、小さすぎると何も入らない感じがする。財布、スマートフォン、鍵、折り畳み傘くらいが入る中くらいのサイズが、デートの荷物量に一番合っている。
カラーはブラックかダークブラウン、あるいはタンカラー。ブラックはどんなコーデとも合わせやすくて失敗しにくい。ダークブラウンはコーデに温かみを加えて、革の経年変化が楽しめる。タンカラーはカジュアルなコーデやベージュ系のコーデとの相性が特にいい。
イルビゾンテのシンプルなトートバッグ、ポーターのレザートート、コモンプロジェクトやコーチのシンプルなラインのもの。20,000円から50,000円の価格帯で、使い込むほどに味が出るレザーのトートが手に入る。長く使えることを考えると、ここへの投資は裏切られない。
レザーのショルダーバッグが、男性のデートコーデを一段上げる
ショルダーバッグをデートに持ってくる男性、思ったより少ない。だからこそ差がつく。
肩から斜めがけにしたショルダーバッグは、両手が完全に空くという実用性と、コーデに縦のラインを加えるという視覚的なメリットを同時に持っている。フランス映画に出てくる男性みたいな、さらっとした大人っぽさが自然と出てくる。
サイズはコンパクトなものを選ぶことが条件。大きすぎるショルダーバッグは邪魔に見えてしまうし、デートの場面で動きにくくなる。スマートフォン、財布、鍵、イヤホンが入るくらいのサイズ感が、デートショルダーとして最も適している。
横に並んで歩いた時にバッグが邪魔にならないサイズと形を選ぶことが大事。デートはバッグよりも二人の距離感の方が優先されるから、バッグがその妨げにならないことが前提条件。
クラッチバッグという選択肢が、特別なデートを完成させる
クラッチバッグをデートに持ってくる男性、ほぼいない。だから一番目立つ。
レザーのクラッチバッグを小脇に抱えている男性の色気は、他のバッグでは出せない種類のもの。ディナーデートや、少しドレスアップした場面に持っていくと、コーデの完成度が一段上がる。財布とスマートフォンと鍵、そのくらいしか持たないつもりで選ぶアイテム。
クラッチバッグを選べる男性は、自分のスタイルを分かっている人だという印象が先に立つ。荷物が少ないことへの潔さと、その分だけ丁寧に選んだバッグへのこだわりが同時に伝わってくる。
イルビゾンテやソメスサドルのシンプルなクラッチ、ホワイトハウスコックスのレザークラッチ。どれも50,000円前後の価格になるけど、大人の男性が持つと見た目の格が値段以上に上がる。
キャンバスのトートバッグが、カジュアルデートの正解になる
昼間のカジュアルなデートや、公園散歩や美術館デートにはキャンバスのトートバッグが自然になじむ。
レザーより軽くて動きやすくて、コーデに溶け込みやすい。コットンかキャンバス素材のシンプルなトートは、リネンシャツやデニムとの相性が特によくて、肩の力が抜けたコーデを完成させてくれる。
ただしキャンバストートはくたびれると印象ガクッと落ちるから、清潔な状態を保つことが条件。洗濯できる素材が多いから、定期的に洗うことで常に清潔感を維持できる。コムデギャルソンのキャンバストート、マリメッコのシンプルなもの、あるいはロゴが目立たないセレクトショップのオリジナルトートが使いやすい。
2wayバッグという現実的な解答
トートとしても使えてショルダーにもなる2wayバッグは、デートの場面の変化に対応できる便利な選択肢。
午前中は観光や散歩で荷物が多くてトートとして使って、夕方からのディナーでは荷物を減らしてショルダーに切り替える。一つのバッグで場面の変化に対応できることで、バッグを持ち替える手間がなくなる。
アニアリやホワイトハウスコックスのレザー2wayバッグは、品質と見た目のバランスが取れていて長く使える。一本持っておくと、デート以外にも仕事の場面で使い回せて、コスパが高い選択になる。
デートに絶対に持ってきてほしくないバッグ、正直に言う
リュックは、デートに向かない理由がある
この記事の序盤でも触れたけど、デートのリュックは本当に難しい。
機能的には最高で、両手が空いて荷物がたくさん入る。でも横に並んで歩く時に背中のリュックが邪魔になって、二人の距離が物理的に開いてしまう。レストランの席に座ると後ろの席に当たったり、どこに置くかで困ったりすることもある。
それ以上に、リュックが与えるコーデへの印象の問題がある。きれいめのシャツやニットを着ていても、リュックを背負った瞬間にカジュアルの文脈が前に出てきて、コーデとのバランスが崩れることがある。
どうしてもリュックを使いたいなら、シンプルなデザインで素材感のあるものを選ぶこと。アークテリクスやcote&cielのシンプルなデイパックなら、レザーアイテムとの相性が比較的とれやすい。でも基本は、デートにはリュック以外を選ぶことをすすめる。
くたびれたトートバッグは、コーデを全部崩す
布素材のトートバッグを長年使い続けていて、底が汚れていたり、持ち手が黒ずんでいたりする状態のもの。
コーデがどれだけよくても、バッグがその状態だと全部がそこに引っ張られてしまう。デートに持ってくるバッグは、状態が第一条件。素材がキャンバスでもレザーでも、清潔に保たれていることがすべての前提。
くたびれたバッグをデートに持ってきた男性を過去に見てきた経験で言うと、その瞬間にその人への印象が変わってしまったことが何度かある。悪意があるわけじゃないし、本人は全く気にしていない。でも女性はそこを見ている。
ブランドロゴが大きいバッグは、気合いが透けて見える
高級ブランドのロゴが全面に入ったバッグをデートに持ってくる男性、たまにいる。
バッグ自体は高品質で、持っている本人は自信を持って選んでいるんだと思う。でも女性から見ると、見せたい感が透けてしまって少し重い印象になることがある。ブランドで評価してほしいという気持ちが伝わってくると、なんか違うな、という感覚になってしまう。
本当にスタイルを持っている男性は、ブランドを誇示しない。ロゴが目立たないシンプルなバッグを選んで、素材感と状態で品を出す。そちらの方が女性への好感度が圧倒的に高い。
スポーツバッグやジムバッグは問題外
スポーツブランドのダッフルバッグや、ジム用のナイロンバッグをデートに持ってくる男性。
まさかいないと思うかもしれないけど、実際にいる。仕事後にそのままデートに来たのか、ジム帰りなのか、という状態。服装がどんなにきれいでも、スポーツバッグがコーデの文脈を全部壊してしまう。
デートの日だけでも、バッグを替える。それだけのことがとても大事で、その一手間を惜しまない男性への印象は、バッグひとつで大きく変わる。
デートのシーン別、バッグの選び方
ランチや昼間のカジュアルデートには軽さを優先する
昼間のカジュアルなデートには、荷物の重さよりも見た目の軽やかさを優先する。
キャンバスのトートバッグかコンパクトなショルダーバッグが向いている。色は明るめかナチュラルカラーを選ぶと、昼のコーデに自然になじむ。リネンシャツやデニムとの組み合わせで使う場合、キャンバストートのゆったりした素材感がコーデと方向性が揃う。
美術館や博物館のような場所では、身軽に動けることが大事。大きなバッグは預けなければいけない場合もあるから、コンパクトなショルダーかトートが使いやすい。
ディナーデートにはレザーのコンパクトなバッグが決まる
夜のディナーデートは、バッグも少しドレスアップする意識が必要。
レザーのクラッチバッグかコンパクトなレザーショルダーバッグ。荷物は最小限にして、財布とスマートフォンと鍵だけ持つくらいの気持ちで選ぶ。ディナーの席で大きなトートバッグを置いているのは、場に合わない印象を与えることがある。
カラーはブラックかダークブラウン。夜のきれいめコーデに合わせると、バッグの素材感とコーデの品格が揃って全体がまとまって見える。
アウトドアデートでバッグを選ぶ時の唯一の例外
ハイキングやピクニックのようなアウトドアデートでは、バッグへの選択基準が変わる。
この時に限ってリュックが許される。ただしどんなリュックでもいいわけではなくて、デザインがシンプルなものを選ぶことが前提。アークテリクスのマンティス26、グレゴリーのデイアンドハーフ、ノースフェイスのシンプルなデイパック。機能性がありながらデザインの主張が少ないものが、アウトドアデートでも浮かない選択になる。
タウンユースとアウトドアでバッグを使い分けるという意識があること自体が、女性から見てセンスがある人という印象につながる。
バッグの色とコーデの合わせ方
バッグの色を靴と合わせることで、コーデがまとまる
バッグの色に迷った時の基本ルールは、靴の色と合わせること。
ダークブラウンのレザーシューズを履いている日は、バッグもダークブラウン系。ブラックのシューズの日はバッグもブラックかチャコールグレー。ホワイトのスニーカーの日はバッグをナチュラルカラーかネイビーにする。
靴とバッグで色を揃えることで、コーデの下半身と手元のアイテムが一体感を持つ。その統一感がコーデ全体を整えて、何も言わなくてもおしゃれな人という印象につながる。
例外として、あえてバッグだけ差し色にする方法もある。ネイビーのコーデにタンカラーのレザーバッグを合わせる、グレーのコーデにブラウンのバッグを合わせる。その一点だけで色が遊んでいる状態が、計算されたおしゃれとして機能する。ただしこれは靴との色の相性も確認しながら行う上級者の方法。
ブラウンかブラック、最初に買うなら迷わずブラウン
デートバッグを初めて選ぶなら、ダークブラウンかタンカラーのレザーバッグから始めることをすすめる。
ブラックは万能だけどコーデが重くなりやすい。ブラウンはコーデに温かみを加えてくれて、どんな色のコーデとも自然になじむ。ネイビー、グレー、ベージュ、デニムブルー、どのパンツやジャケットとも相性がいい。
特にタンカラー、キャメル、コニャックと呼ばれる明るめのブラウン系は、一番汎用性が高くて春夏秋冬使い回せる。迷ったらこのトーンから入ること。
バッグの中身と手入れが、見えない印象を作る
バッグの中が整理されている男性への、女性の本音
デートでバッグの中を開ける場面がある。財布を出す時、スマートフォンを探す時、小物を取り出す時。
その一瞬に、バッグの中が見える。
整理されている人と、ぐちゃぐちゃな人の差がその一瞬で全部分かってしまう。レシートが溢れていたり、使いかけのペットボトルが入っていたり、何が入っているか分からない状態だったり。バッグの外側がきれいでも、中がぐちゃぐちゃだと、なんか残念な気持ちになってしまう。
バッグの中を整理するということは、自分の持ち物を把握しているということ。それが丁寧な生活をしている人の印象につながる。デートの前にバッグの中身を一度整理する習慣は、意外と大事なことだと思っている。
レザーバッグの手入れが、その人の時間への敬意を語る
レザーのバッグを使い込んでいる男性に、特別な印象を持っている。
新品より少し使い込んでいて、でもくたびれていない状態のレザーバッグ。手入れをしながら使い続けてきた時間が、バッグの表面に宿っている感じがする。そのバッグを持っている男性が、その時間と一緒に現れるようで、なんか深みがある印象になる。
乾いた布で汚れを拭いて、月に一度レザークリームを薄く伸ばす。それだけでレザーバッグは何年も使える状態を保てる。その習慣があること自体が、持ち物への丁寧さを語っていて、デートで見えた瞬間にその人への評価が上がる。
デートのバッグが決まっている男性へ、最後に言いたいこと
バッグひとつが、デートの空気を作ることがある
好きだった人と行ったデートで、彼が持っていたバッグを今でも覚えている。
ダークブラウンのレザーのショルダーバッグで、使い込まれていて、でも手入れされていた。横に並んで歩いた時に、そのバッグが自然にコーデに溶け込んでいた。バッグを意識させないくらい自然に持っていた。
あの日の帰り道に、今日のデートよかったなと思った理由のひとつに、そのバッグがあった気がする。コーデ全体が整っていたことの一部として、バッグがちゃんと機能していた。
