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お洒落メンズファッションの正解は引き算だった

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お洒落な男性は、服を増やしていなかった

これまで心が動いた男性のファッションを思い返してみると、全員に共通することがある。服が、多くない。

クローゼットを見せてもらったとき、ハンガーがぎゅうぎゅうに詰まっていた男性より、余白があってすっきりしていた男性のほうが、圧倒的に着こなせていた。偶然じゃないと思う。服を増やすほどお洒落になると信じている男性が、本当に多い。セールのたびに買い足して、でも毎朝「着るものがない」と言う。あれ、なんか矛盾してない?

その違和感をずっと引きずっていたけど、ある時はっきりわかった。服が多い人は、コーデを考える力じゃなくて、服に頼る力を鍛えている。それだけのことだった。

少ない服で着回す男性が、なぜかかっこいい理由

少数精鋭しか持っていない男性は、自然とアイテム同士の相性を体で知っている。白シャツ一枚でも、どのボトムに合わせるか、裾をどう処理するか、靴は何色にするか、全部染み込んでいる。

迷いがないから、所作まで洗練されて見える。服に対して「持っている」より「使いこなしている」という感覚を持っている男性のほうが、女性の目には圧倒的に魅力的に映る。ブランドのタグなんか関係なくて、その人がその服を本当に自分のものにしているかどうか、ちゃんと伝わる。

女性がドキッとする男性ファッション、ブランドは関係なかった

これ、絶対に怒られると思うけど言う。女性は男性のブランドロゴをほとんど見ていない。

見ているのは、シルエット・清潔感・色の統一感、この三つだけ。30万円のコートより、1万円でも体に合ったコートのほうが何倍もかっこいい。首元から見えるインナーがよれよれだったり、袖丈が長すぎてパーカーの袖口が手を覆ってしまっていたりすると、どれだけ高い服を着ていても、なんとなくぼやけた印象になる。

あの時のこと、今でもはっきり覚えている。カフェで隣のテーブルに座った男性が、シンプルな紺のセットアップにローファーだけだったんだけど、視線がずっとそこに引っ張られた。胸のあたりがざわついて、スマホを見る振りをしながらもう一度チラ見した。(我ながら、やだな…笑)あの人が何のブランドを着ていたか、今も知らない。

色を三色に絞ると、なぜか全部うまくいく

お洒落に見えるメンズファッションの最短ルートは、使う色を三色以内に抑えること。これ、ほとんどの男性がやっていない。

白・黒・ネイビー。白・グレー・ベージュ。この二択だけでコーデの8割は完成する。差し色として落ち着いたアースカラーを一点入れると、それだけで「ちゃんとわかってる人」に見える。

反対に、色がバラバラなコーデは、どれだけ個々のアイテムが良くても全体がうるさくなる。目が泳いで、印象に残らない。残らないお洒落は、お洒落じゃないとも言える。

清潔感は、スキンケアより服のコンディションが先だった

女性に聞くと、男性の清潔感で真っ先に目に入るのは、服のよれ・シワ・毛玉だという答えが多い。スキンケアをどれだけ丁寧にしていても、よれたTシャツを着ていたら全部帳消しになる。

くたびれた服を潔く手放すこと、スチームを週一でかけること。これだけで清潔感は劇的に変わる。服のコンディション管理という発想、男性にはあまりない気がする。でも女性がやると当たり前のことを男性がやると、この人は自分を大切にしてるな、という印象に直結する。そこ、地味にポイント高い。

サイズ直しという、ほとんどの男性が知らない最強の武器

日本のメンズファッションで一番もったいないと感じるのが、サイズ直しをしない文化。

海外の男性はわりと当たり前にテーラーへ持ち込んで裾や袖を調整するけど、日本だとそのまま着ている人が圧倒的に多い。でも、3000円のお直し代でテーパードの裾幅を数センチ詰めるだけで、シルエットが驚くほどすっきりする。

体に合っていないパンツをそのまま履いているより、一度お直しに出したほうがそのパンツの寿命も伸びるし、着るたびに気分も上がる。着るたびにちょっとだけテンションが上がる服、クローゼットにどれくらいある? お気に入りの一着を体に合わせること、それが結局一番の近道だと思う。

丈の長さが変わると、顔まで変わって見える

トップスとボトムスの丈のバランスは、ほぼすべてのコーデの明暗を分ける。

ざっくり言うと、トップスは短め、ボトムスはすっきりしたシルエット、この組み合わせが一番スタイルをよく見せる。逆に、トップスが長くてボトムスも太いと、全体的にもっさりして見えてしまう。

ゆるいシルエットが好きなら、どこか一点にきゅっとしたラインを作る。首元を開ける、裾をロールアップする、靴を細身のものにする。どこかに細い線を入れるだけで、全体が引き締まって見える。これ、知ってるのと知らないのとでは全然違う。

毎朝5分の習慣が、服の値段より圧倒的に勝つ

お洒落かどうかは、着る前の5分間で決まる。

鏡の前でシルエットを確認すること、首元のよれをチェックすること、靴に簡単にブラシをかけること。この習慣がある人とない人では、同じ服を着ていても見た目が全然違う。

ぼさっとした髪のまま、シワシワのシャツで出かけた日と、きちんと整えて出かけた日、周囲の反応がはっきり変わると感じたことはないだろうか。服の話をしているようで、実はこれは習慣の話だと思っている。毎日同じ服でも、毎日ちゃんと整えている人のほうが、絶対にかっこいい。

靴を先に決める日は、コーデが崩れない

コーデを考えるとき、トップスから決めている男性が多い。でもこれ、けっこうな罠で、靴を先に決めたほうがまとまりやすい。

靴の色とトーンが決まれば、それに合わせてボトムスとトップスを選ぶだけでバランスが整う。バッグと靴の色味を揃えるだけで、全体に一本の筋が通ったように見える。特に小物選びが苦手な男性に試してほしい方法で、靴とバッグを先に揃えてからコーデを逆算すると、自然とカラーバランスが整う。

失敗談と、そこから見えてきたこと

以前付き合っていた男性の話をする。彼はファッションが好きで、毎月かなりの額を服に使っていた。コーデも毎日変えて、カラフルなアクセサリーをいくつも重ねて、とにかくお洒落に見せようという気合いがにじみ出ていた。

最初は「ファッション好きなんだな」と思っていたけど、だんだん感じる違和感。着飾っているのに、ちぐはぐに見える。なぜだろう、とずっと考えていたんだけど、ある日気づいた。彼は服を着こなしているんじゃなくて、服に飾られていたんだ、と。主役が彼じゃなくて、服だった。

一方で、全然ファッションに詳しくないのに、白シャツにチノパンだけでやたらかっこいい男性がいた。清潔感があって、サイズがぴったりで、靴だけきちんとしていた。彼のほうが、圧倒的に女性からの視線を集めていた。(なんでだろうって当時は不思議だったけど、今なら完全にわかる)

足し算をやめた瞬間、お洒落が動き出した

お洒落への最大の誤解は、服を増やすこと・レイヤードを重ねること・小物を足すことだと思う。

でも本当に垢抜けた男性がやっているのは逆で、引き算。何を脱いでも成立するか、何を外しても崩れないか、そこを基準にしている。余分なものをそぎ落としたコーデは、その人自身が前に出てくる。服ではなく人が印象に残る。それが、モテるお洒落の正体だと思う。

ブランドじゃない。トレンドでもない。この人と話したいと思わせる余白が、ファッションに宿っているかどうかだけ。

本当に垢抜けた男性がやっている、地味だけど効くこと

ここだけの話、女性がさりげなく見ているポイントがある。服そのものじゃなくて、服の扱い方。

たとえばシャツのボタンを外す位置。一番上だけ外す、二つ外す、この差だけで雰囲気がガラッと変わる。一つ外しは真面目で誠実な印象になって、二つ外しは余裕が出る。どちらが良いかじゃなくて、場に合わせて使い分けている男性が、なんか色気がある。

パンツの裾のロールアップも同じ。くるっと一回だけ折り返したときのカジュアルな感じ、あれ地味に計算されてると思う。足元が見えると全体が軽くなるし、靴とソックスのコーデまで楽しんでいるんだなってわかる。細かいところまで気を使っている人は、どこか違う。それが顔に出る、というか、全体の空気に出る。

香りという、服より先に届くもの

ファッションと少し外れるようで、外れない話をする。香り。

お洒落な男性ほど、香りにも気を使っている。派手な香りじゃなくて、すれ違ったときにふわっと感じる程度の控えめな香り。あれが一番効く。

エレベーターでたまたま乗り合わせた男性から、石鹸のような清潔な香りがした瞬間、思わず少し後ろを振り返った。そういう体験、女性ならほぼ全員あると思う。視覚で整えた印象を、香りが最後に仕上げる。服と香りがちゃんと揃っている男性は、全体のバランス感覚がある人だな、と思うよ。

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