MENU

メンズのジャケパンスタイル|スーツの代わりだと思っているうちは、一生ジャケパンが完成しない

  • URLをコピーしました!

ジャケパンスタイルで失敗している男性には、共通の思考回路がある。

スーツを着るほどでもないけどカジュアルすぎるのも困る、だからジャケットとパンツで。この消去法でジャケパンを選んでいる。スーツの簡易版として、フォーマルを少し下げた選択肢として位置づけている。

でもジャケパンスタイルは、スーツのスペアではない。スーツとは全く別の服の文法で動いていて、スーツの文法でジャケパンを組もうとするから、なんかちぐはぐになる。スーツが「揃える」服なら、ジャケパンは「組み合わせる」服だ。この一点の違いが、ジャケパンスタイルの全部を決めている。

目次

スーツとジャケパンが、根本的に違う理由

スーツは上下がセットで設計されている。同じ生地、同じ色、同じ素材。上下が揃っていることで全体が一つのかたまりとして成立する。スーツの美しさは統一感にある。

ジャケパンは上下が別々に選ばれることを前提にしている。ジャケットはジャケットとして、パンツはパンツとして、それぞれに個性がある。その二つをどう組み合わせるかがジャケパンスタイルの本質で、組み合わせの妙が見えているコーデだけが、ジャケパンとして成立する。

だから、ジャケットとパンツを「揃えよう」として似た色や似た素材を選ぶのは、スーツの文法をジャケパンに持ち込んでいる状態。ジャケパンらしさが生まれない。ジャケパンで大事なのは、揃えることではなくて、意図的に違いを作ること。

「組み合わせる」発想に切り替えると、ジャケパンが動き出す

ジャケットとパンツを別のものとして捉えると、選び方が変わる。ジャケットにネイビーのブレザーを選んだなら、パンツはグレーのスラックスか、チノかベージュにする。同じネイビーのパンツにしないことで、上下の間にコントラストが生まれる。

素材でもコントラストを作れる。ウールのジャケットにコットンのチノパンツ、コーデュロイのジャケットにウールのスラックス。素材の質感が違うと、それぞれが引き立て合う関係になる。素材が近すぎると、ジャケパンがスーツに近いベタっとした印象になる。

ジャケパンスタイルの核心はコントラストにある

ジャケパンスタイルで印象に残るコーデは、必ずジャケットとパンツの間に何らかのコントラストがある。色のコントラスト、素材のコントラスト、カジュアルとフォーマルのコントラスト。このコントラストがコーデに動きを作る。

ジャケットとパンツを意図的にずらすと、何が起きるか

テーラードジャケットにデニムパンツという組み合わせは、フォーマルとカジュアルのコントラストが生まれる。りんとしたジャケットのきちんと感と、デニムのカジュアルさが混ざることで、計算されていない自然体の格好良さが出る。

これをきれいめジャケット×きれいめパンツにしてしまうと、スーツに近づいてしまう。意図的に一方をカジュアル側に振ることで、ジャケパンならではの「仕事もできそうで遊びも知っている」という空気感が生まれる。

素材の対比が、ジャケパンを別次元に連れて行く

ジャケパンスタイルで素材の対比を意識している男性は少ない。でもここに気づいた男性のジャケパンは、急に洗練されて見える。

ツイードのジャケットにフランネルのスラックス、ウールのジャケットにコーデュロイのパンツ、リネンのジャケットにコットンのテーパードパンツ。それぞれの素材が持つ表情が違うことで、コーデに奥行きが生まれる。目で見て楽しめる服、ということ。これがジャケパンスタイルが持つ、スーツにはない自由さだと思っている。

女性が実際に印象に残ったジャケパンスタイルの話

同僚の紹介で会った男性が、ネイビーのテーラードジャケットに、少し色落ちしたインディゴデニム、白のバンドカラーシャツを合わせていた。革靴はダークブラウン。

最初に感じたのは「この人、ジャケットを着ていることに慣れている人だな」という感覚だった。びしっとしすぎていなくて、でもだらしなくない。ジャケットとデニムの組み合わせが、計算ではなく自分のスタイルとして出ていた。

あとから気づいたのが、シャツの選択だった。白のバンドカラーシャツが、ネイビーのジャケットとデニムの間で橋渡しをしていた。ネクタイもラペルピンもなかったけど、バンドカラーシャツのシンプルな首元がジャケパンの全体を完成させていた。インナーが全部を決めていた。

インナーがジャケパンの成否を決める理由

ジャケパンスタイルにおいて、インナーは縁の下の力持ちであり、同時にコーデの感性を一番表現できる場所でもある。

ネクタイをしない場合、首元から見えるインナーの色と素材がコーデのトーンを決める。白シャツはクリーンで万能だけど、少しフォーマルに寄る。バンドカラーシャツはモダンで今っぽさが出る。薄いカラーシャツは個性が出る。ニットタートルはカジュアルに寄りながらも品が出る。

インナーを変えるだけで、同じジャケットとパンツの組み合わせが全く違う印象になる。ジャケパンスタイルにおけるインナーの選択は、スーツでのネクタイの選択と同じかそれ以上の重みを持っている。

ジャケパンスタイルの組み立て方

 

ジャケットを選ぶときの基準

ジャケパンのジャケットはスーツジャケットより少し柔らかい素材感のものが向いている。アンコンジャケット、シャツジャケット、ニットジャケット、コーデュロイジャケット。これらはジャケパンスタイルに使いやすくて、スーツほどかっちりせずに着られる。

色はネイビー・グレー・キャメル・テープブラウンがジャケパンの定番。ネイビーは一番使いやすくて合わせるパンツの幅が広い。グレーはスラックスとの組み合わせできれいめに使える。キャメルとテープブラウンは秋冬に特に映えて、コーデに温かみと個性が出る。

パンツとジャケットの関係の作り方

ジャケットが決まったら、パンツはジャケットと違うカテゴリーから選ぶ。ジャケットがきれいめなら、パンツは少しカジュアルに。ジャケットがカジュアルな素材なら、パンツはきれいめに寄せる。この上下の引っ張り合いがジャケパンスタイルのダイナミズムを作る。

パンツの丈はジャケパンで特に重要で、ジャケットを着た状態で鏡の前でシルエット全体を見ること。ジャケットの裾からパンツが自然につながっているか、パンツの裾と靴との関係が整っているか、立った状態で確認してから選ぶほうが失敗が少ない。

ジャケパンスタイルでやりがちな失敗

ジャケットとパンツが色も素材も近すぎるパターン。これはスーツに見えて、ジャケパンとしての良さが出ない。意図的にずらすことがジャケパンの前提なので、似せることは逆効果になる。

もう一つは、インナーに無頓着なままジャケットだけ整えるパターン。ジャケットがどれだけ良くても、中のインナーがよれていたり、コーデのトーンと合っていなかったりすると、ジャケットを脱いだときにたるっとした印象になる。ジャケパンはジャケットなしでも成立するかどうかを基準にインナーを選ぶと、コーデの完成度が上がる。

シーン別ジャケパンスタイルの組み立て

仕事の場面でのジャケパンは、インナーをシャツにして少し整えた方向にする。ネイビーブレザー、グレーのフランネルスラックス、白シャツ。この組み合わせは職場でも浮かずに、かつスーツほど堅くならない。

プライベートのジャケパンは、デニムや素材感のあるチノパンを取り入れることでカジュアルに振れる。インナーをニットやバンドカラーシャツにすると、職場用とは全然違う顔になる。同じジャケットをシーンによって使い回せるのが、ジャケパンスタイルの強みの一つだ。

ジャケパンスタイルが板についている男性の特徴

ジャケットを着ていることを意識していない状態で、ジャケットを着ている男性。

ジャケットが制服のように自分の一部になっていて、特別な日のための服という扱いをしていない。だから自然体で着られていて、コーデとして完成して見える。ジャケパンスタイルは習慣だ。一回着るたびに少しずつ自分のものになっていって、ある日気づいたら板についている。その積み重ねが、ジャケパンスタイルを自分のものにする唯一の道だと思っている。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次