50代になって帽子を取り入れようとするとき、多くの男性がまず形やブランドを気にする。
でも実は、帽子選びで一番差が出るのは、形そのものじゃない。若い頃と同じ感覚でサイズを選んでいないか、そして被った後にどんな心持ちでいるか、その二つだ。
50代の帽子選びで、一番見落とされていること
顔の輪郭は変わっているのに、帽子のサイズ感は昔のまま
年齢を重ねると、顔の輪郭は少しずつ変化する。頬にふくらみが出てくる人もいれば、逆にすっきりと引き締まってくる人もいる。でも帽子のつばの幅やクラウンの高さは、20代の頃に似合っていた感覚のまま選び続けている男性が多い。
顔の変化に帽子のバランスが追いついていないと、なんとなく昔の写真のような、少しずれた印象になることがある。
つばの幅とクラウンの高さ、50代の顔に合わせる考え方
顔に厚みが出てきたら、つばも少し広めに
顔に厚みが出てきた場合、つばが狭すぎる帽子だと、顔の輪郭との対比でつばだけが頼りなく見えることがある。少し広めのつばを選ぶと、顔とのバランスが整って、堂々とした印象になる。
頬がすっきりしてきたら、クラウンを高めに
逆に頬がすっきりしてきた場合は、クラウンに高さのある帽子のほうが、顔の縦のラインと調和しやすい。低いクラウンだと、顔の余白が目立って、寂しい印象になることがある。
帽子を脱いだときも、堂々としていられるかどうか
帽子が似合う50代男性に共通しているのは、帽子を脱ぐ瞬間にも、ひょいと自然に脱いで、そのままの自分でいられることだ。
帽子を何かの理由で手放せないでいると、その緊張感が周りにも伝わってしまう。逆に、帽子はあくまで今日のコーデの一部として楽しんでいて、脱いだ後もさっぱりとした気持ちでいられる人は、帽子をかぶっている間もどこか余裕がある。その余裕が、帽子姿を魅力的に見せている。
女性が見た、帽子が似合っていた50代男性の話
友人の父親の還暦祝いの集まりで、参加していた50代の男性がグレーのハンチング帽をかぶっていた。
つばが顔に対してちょうどいい幅で、帽子と顔がひとつのバランスを保っていた。食事の途中で帽子を脱いだときも、にっと笑いながら自然に脇に置いていて、その様子に全く気負いがなかった。帽子があってもなくても、その人らしさが変わらなかったのが印象的だった。
50代に似合う帽子の種類
ハンチング帽は、クラシックな雰囲気があり、50代の落ち着きと相性がいい。ツイードやウール素材を選ぶと、季節感と品格が同時に出る。
中折れハットは、つばの角度や幅で印象が大きく変わるので、試着して顔とのバランスを確認することが大切だ。フェルト素材のものは秋冬に、麦わらや紙素材のものは夏に向いている。
ベースボールキャップも、素材と色を選べば50代に似合う。コットンやウールなど落ち着いた素材で、色はネイビーやグレーなど控えめなものを選ぶと、若作りに見えず自然に馴染む。
50代の帽子選びでやりがちな失敗
一番多いのが、若い頃に似合っていたサイズ感のまま、同じ帽子を選び続けること。顔の変化に合わせて、つばの幅やクラウンの高さを見直すだけで、印象が大きく変わる。
もう一つは、帽子に対して気負いすぎること。脱いだときのことを気にしすぎると、その緊張感が帽子をかぶっている間の表情にも出てしまう。
50代で帽子が似合っている男性の共通点
帽子を、今の自分の顔とサイズで選び直している男性。
そして、脱いだ後も変わらず自然体でいられる男性。その二つが揃うと、帽子は年齢に関係なく、その人をより魅力的に見せてくれる道具になる。
