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バーベキューの服装は白を着るな。煙と匂いで全部決まる

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白いシャツで来た彼が、帰りの電車で立っていた

六月の川沿い、十人くらいで集まったバーベキューでのことです。
彼は真っ白なシャツで現れました。
清潔感があって、その時点では一番きれいに見えていたんですよ。

一時間後。
炭を足しにいった彼が戻ってきたとき、袖に灰色の筋がついていました。
気にせず笑っていたけれど、その後もタレが跳ね、煙で全体がくすみ、最後には座った芝の色が背中に移っていた。

帰りの電車で、彼は座らなかったんです。
汚れたシャツで座席に触れるのを避けたんだと思う。
つり革につかまって、ずっと立っていました。
(一日中、服のこと気にしてたんだろうな…)
そう思ったら、なんだか申し訳なくなりました。

バーベキューは、服が四種類の攻撃を受ける

炭の粉、油の跳ね、煙のにおい、地面の汚れ。
この四つが、必ず来ます。
どれか一つではなく、全部。

屋外の遊びの中でも、服にとっては相当きつい環境なんですよ。
なのに多くの人が、普段の休日と同じ感覚で選んでくる。
そこで差がつきます。

汚れを気にしている姿は、周りにも伝わる

これが一番もったいない。
服を汚したくない人は、動きが小さくなります。
炭に近づかない、皿を運ばない、しゃがまない。

本人は気を遣っているつもりでも、周りからは動かない人に見える。
私はその日、率先して火の番をしてくれた人のことを覚えています。
着ていた服の色は覚えていない。
そういうものなんですよ。

バーベキューには、濃い色の作業向きの服で行く

ここで九割九分に反対されるはずです。
アウトドアは明るい色のほうが映える、写真がきれいに撮れる、と。
私は言い切ります。濃いカーキか、黒に近い色。汚れを飲み込む服を着る。

濃い色は、跳ねたタレを隠してくれる

油の跳ねは、ほぼ確実に起きます。
白い布に落ちれば、その場で目立つ。
濃いカーキやチャコールなら、乾けばほとんど分かりません。

炭の粉も同じです。
明るい色にはグレーの筋がくっきり残るけれど、暗い色なら払えば消える。
一日を通して、汚れを意識せずに済む。

写真映えは、顔の位置で作ればいい

明るい色を着たい理由は、たいてい写真です。
それなら、キャップかタオルを明るくすればいいんですよ。
顔の近くに明るい色があれば、写真の中では十分に映えます。

体は暗く、頭のあたりだけ明るく。
この配分なら、汚れも気にせず、写真にも残る。
実利と見栄えを両立させる方法は、ちゃんとあります。

においが、その日の最後に効いてくる

汚れより厄介なのが、煙です。

化学繊維は、においを離さない

ポリエステルやナイロンは、煙の粒子を繊維の中に抱え込みます。
洗っても、一度では抜けないことがある。

綿や麻のほうが、においが抜けやすい。
バーベキューの日は、天然素材のほうが有利です。
速乾のスポーツウェアで行く人がいますが、あれは煙の日には向いていません。

上着を一枚持って、火の番のときだけ着る

これが一番効きます。
薄い羽織りを一枚持っていって、炭に近づくときだけ着る。
離れたら脱ぐ。

においを吸うのは、その一枚だけで済みます。
帰りの電車で、自分から煙のにおいがしない。
その状態で隣に座られると、正直かなり印象が違うんですよ。

タレを飛ばした私と、軍手を持ってきた同僚

薄いブルーのシャツを勧めて、彼を固まらせた

私の失敗を書きます。
初夏のバーベキューに、彼に薄い水色のシャツを勧めたんです。
爽やかで、川辺に合うと思って。

焼きそばを混ぜていたとき、ソースが跳ねました。
胸のあたりに、茶色い点が三つ。
彼の手が止まって、そのまま数秒動かなかった。

私が跳ねさせたわけではないけれど、選んだのは私です。
その後、彼はトングを持ちませんでした。
はぁ…あの日以来、色の選び方を変えました。

軍手と大きいゴミ袋を持ってきた同僚

成功例も。
会社の集まりで、同僚が軍手を三組と、大きいゴミ袋を持ってきたんです。
軍手は、熱い網を動かすとき用。
ゴミ袋は、帰りに汚れたものを入れる用。

その袋が、本当に役立ちました。
使い終わった調理器具も、脱いだ上着も、全部そこへ。
帰りの荷物がまとまって、車の中がにおわない。

準備してきた人が一人いると、全体が楽になるんですよ。
その日、彼が一番感謝されていました。

足元と手元で、動きやすさが変わる

サンダルは危ない。つま先の閉じた靴を

夏の川辺だと、サンダルの人が多いです。
ただ、炭は跳ねます。
足の甲に火の粉が落ちると、その日一日痛い思いをすることになる。

つま先の閉じたスニーカーか、濡れても平気な靴。
汚れてもいい古いものを選んでください。
新しい白いスニーカーで来る人がいますが、あれは砂と炭で確実に終わります。

袖は、まくれるものを選ぶ

火に近づくとき、袖が垂れていると危ない。
まくれる薄手のシャツか、最初から半袖に。

ニットの袖は、まくると伸びます。
ダボっとした袖のスウェットも、火の周りでは扱いにくい。
腕まわりが締まっている服のほうが、動作が安全です。

持っていくと差がつく、小さいもの

タオル、ウェットティッシュ、絆創膏

手を拭くタオルを一枚。
油汚れを拭くウェットティッシュ。
そして絆創膏。

包丁を使う人が必ずいるので、絆創膏は本当に出番があります。
持ってると思わなかった、と言われる瞬間、その人の株がぐっと上がる。
かさばらないし、全部合わせても数百円です。

着替えのTシャツを一枚、車か鞄に

汚れても、においがついても、最後に着替えられる。
これがあるだけで、一日の動き方が変わります。

汚れることを前提にしておくと、火にも近づけるし、皿も運べる。
遠慮せずに動いている人は、それだけで楽しそうに見える。

汚したくない服で行くと、その日の自分の行動範囲が狭くなるんですよ。
濃い色の、汚れてもいい一枚。
それを選んだ日は、煙の中に立っても、たぶん一番いい表情をしています。

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