夏になると、男性のファッションが一気に二極化する。
垢抜けてる人は夏が一番かっこよくて、そうじゃない人は夏が一番しんどい。薄着になる分だけ、誤魔化しが効かなくなるから。これは残酷な真実だけど、同時に逆転のチャンスでもある。
夏服って、実はそんなに難しくない。ただ、やるべきことよりやめるべきことを先に知った方が、圧倒的に早く変われる。
40代男性の夏服、女性が見ている場所はここ
首元が、その日のコーデの全評価を決める
夏のTシャツ、首元がよれてたり黄ばんでたりしてる男性をたまに見かける。
あれ、近くにいると目が止まる。止まって、そこから動かなくなる。胸の奥がざわっとする感じ、とでも言えばいいのか。どんなにいいパンツを履いてても、どんなにきれいな靴を履いてても、首元がくたびれてると全部そこで完結してしまう。
Tシャツは消耗品として割り切ってほしい。1枚3,000円以下のものを複数枚持って、くたびれたら即交換。10,000円のTシャツを3年着続けるより、3,000円のTシャツを毎シーズン新調する方が、清潔感という点では圧倒的に正解。
袖から見える腕の印象が、夏は特に効く
夏は半袖になるから、腕が見える。
これ、意外と女性は見てる。腕そのものというより、袖のシルエットが腕にどう当たってるか。ぶかっとした袖が腕に沿わずに垂れ下がってると、なんか…全体が緩んで見える。適切なサイズ感の袖が腕の上部にふんわり乗ってる状態が、一番きれいに見える。
Tシャツのサイズ選びで袖のシルエットまで意識してる男性、ほとんどいないんだけど、ここが分かれ目になってることが多い。
今すぐやめてほしい40代の夏服
膝丈ハーフパンツは、40代には終わったアイテム
膝が出るハーフパンツをタウンユースしてる40代男性、正直に言うと女性からの評価がかなり厳しい。楽なのは分かる。涼しいのも分かる。でも膝が出た瞬間に、なんか一気に生活感が出る。海やキャンプならいい。でも街で着るには、もう少し考えてほしいアイテム。
代わりに提案したいのが、くるぶし丈のクロップドパンツかイージーアンクルパンツ。ユニクロのリネンアンクルパンツとか、無印良品の麻混イージーパンツとか、あの辺のライン。丈がくるぶしのあたりで終わるだけで、一気に今っぽくなる。涼しさもそんなに変わらないし、見た目の差が大きすぎる。
ビッグロゴTシャツ、40代が着ると何かがズレる
胸や背中に大きなブランドロゴが入ったTシャツ、気持ちは分かる。好きなブランドを身に纏いたい気持ちは全然否定しない。
でも40代がビッグロゴTシャツを着ると、なんかちぐはぐな印象になることが多い。若い子が着るとかわいく見えるロゴが、40代の体型と顔立ちには少し子供っぽく映ることがある。ブランドの主張が前に出すぎて、着てる人の魅力が後ろに退いてしまう感じ。
ロゴを入れるなら、胸元に小さく入ってるくらいのサイズ感が40代には似合う。ラコステやフレッドペリーの小さなワンポイントロゴ、あのくらいが大人のロゴの使い方だと思ってる。
速乾機能重視のスポーツTシャツは、オフでは封印する
スポーツブランドの速乾Tシャツ、機能としては最高なんだけど、街着には向かないことが多い。
ポリエステル素材特有のテカりと、ぺたっとした質感が、どうしてもカジュアルの限界を超えてしまう。汗をかいた時に素早く乾く機能は素晴らしいけど、その素材感が女性の目にはスポーツウェアにしか見えない。
休日の街着なら、コットン天竺か度詰めのスムースコットン素材のTシャツを選んでほしい。多少汗をかいても、素材感の上品さが清潔感を保ってくれる。
40代メンズが夏に取り入れるべき具体的なアイテム
オープンカラーシャツが40代の夏を救う
開襟シャツとも呼ばれるオープンカラーシャツ、これが40代男性の夏服においてかなり強い。
ボタンダウンシャツよりカジュアルで、Tシャツより大人っぽい。その中間にいるのがオープンカラーシャツで、40代男性が求めてる雰囲気にぴたっとはまる。一枚でそのまま着ても絵になるし、インナーにTシャツを合わせてさらっと羽織るスタイルでも様になる。
素材はレーヨン混かリネン混がおすすめ。レーヨンは光沢がほんのり出て、さらりとした肌触りが夏に気持ちいい。ユニクロのレーヨンオープンカラーシャツは毎年完成度が高くて、2,990円とは思えない仕上がり。色はホワイト、ブルー、アースカラーから始めると合わせやすい。
リネンセットアップこれ一択でいいくらいの話
夏の休日コーデで最強を一個挙げろと言われたらリネンセットアップを選ぶ。
上下同素材・同色で揃えたセットアップは、考えなくてもコーデが成立するという点で40代男性にとって最高の味方。しかも女性から見ると、セットアップをさらっと着こなしてる男性って、なんかデキる人っぽく見える。余裕がある感じ、とでも言えばいいのか。
ベージュかオフホワイトのリネンセットアップに、レザーサンダルかローファーを合わせる。それだけ。インナーはVネックの白Tシャツ一枚でいい。シンプルなのに、なぜかこなれて見える。あの現象、本当に不思議だと思う。
白Tシャツの底力を、40代こそ信じてほしい
白Tシャツって、シンプルすぎてなめてかかる人がいる。
でも、品質のいい白Tシャツを正しいサイズ感で着てる40代男性を見た時の印象、かなり強い。あのなんでもない感じが実はいちばん難しくて、いちばんかっこいい。GAP、JAMES PERSE、エアリズムコットンのインタープレイTシャツ、素材がしっかりしてて首元が綺麗に保てるものなら、どれでもいい。
白Tシャツが様になってる男性って、それだけで「この人、分かってる」って思う。言葉にするのが難しいけど、そういう印象がある。
夏の素材これだけ知っておけばいい
リネンという素材の、圧倒的な正解率
夏服の素材選びで迷ったら、リネンを選べばほぼ正解。
麻とも呼ばれるリネンは、繊維の構造上、風を通しやすくて汗をかいても肌に張り付きにくい。しかも、ほどよいシワ感が出てもそれが様になる。アイロンをかけ忘れても、むしろ雰囲気が出る素材って他にない。
夏の日差しの中でリネンシャツを着てる男性を見ると、なんかふわっとした気持ちになる。素材が持つ空気感みたいなものが、見てる側にも伝わってくる。リネンは視覚的にも涼しいアイテム。
コットン100%のTシャツが、見た目の清潔感を決める
さっきも触れたけど、Tシャツの素材は本当に大事。
ポリエステルが混ざってる素材は、光の当たり方次第でテカりが出る。そのテカりが、安っぽく見える原因になってることが多い。コットン100%か、コットンが80%以上占めてる素材を選ぶだけで、見た目のグレードが上がる。
度詰めのコットンスムースは、薄手なのにしっかりした見た目になる。首元が伸びにくくて、洗濯を繰り返してもシルエットが崩れにくい。ここに予算をかけると、夏の印象が底上げされる。
シアサッカーという選択が40代に奥行きを与える
シアサッカーって名前を知らない男性がまだ多いんだけど、使いこなせると一気に玄人っぽく見える素材。
表面に細かい凹凸があって、肌に接触する面積が少ないから涼しい。シャリシャリした質感が夏らしくて、シャツやセットアップに使われることが多い。ストライプ柄のシアサッカーシャツは、無地のシャツとは違う奥行きが出て、コーデに立体感が生まれる。
シアサッカーのセットアップをさらっと着こなしてる40代男性を見ると、思わず目で追ってしまう。素材まで気にしてる人って、その分だけコーデに説得力がある。
色と配色、40代の夏はここで差がつく
アースカラーが、40代の夏に一番なじむ理由
夏服といえば明るいカラーというイメージがあるけど、40代男性にとってはアースカラーの方が圧倒的に使いやすい。
テラコッタ、カーキ、モスグリーン、サンドベージュ、バーントオレンジ。これらの色は肌なじみがよくて、40代の顔立ちや雰囲気に自然と溶け込む。ビビッドな色を使うより、これらのアースカラーを上手く組み合わせる方が、結果的に洗練された印象になる。
カーキのイージーアンクルパンツに、テラコッタのオープンカラーシャツ。足元はホワイトかサンドカラーのスニーカー。それだけで、どこかリゾートっぽくてこなれたコーデになる。
ネイビーと白の組み合わせが、永遠に外れない理由
アースカラーが難しいと感じる人は、まずネイビーと白の組み合わせから入れば間違いない。
マリンテイストと言われることもあるこの配色、40代男性に合わせた時のバランスが本当にいい。清潔感があって、爽やかで、どこか品がある。白のリネンシャツにネイビーのアンクルパンツ、足元はホワイトのレザースニーカー。このコーデで外れたことがない。
ネイビーと白の間に、薄いグレーを挟んでもいい。3色でまとめる時の色の距離感が近いから、コーデ全体にまとまりが出やすい。
足元と小物で、夏の印象を完成させる
夏の革サンダルが、40代に一番似合う理由
夏の足元として、40代男性に一番おすすめしたいのが革のサンダル。
BIRKENSTOCKのボストンやアリゾナ、あるいはスペインのシューズブランドCAMPERのサンダル、もしくはもっとシンプルなフットベッドサンダル。あの素材感と佇まいが、40代の大人っぽさと絶妙にマッチする。
ただし、素足で履く場合は足のケアが必須。かかとのがさつき、爪の状態、乾燥具合。ここを見てる女性は多い。サンダルを履く日だけでも、保湿クリームをかかとに塗るくらいの習慣があると、足元への安心感が全然違う。
夏こそ腕時計が映える、という話
薄着の夏は、腕時計の存在感が増す季節。
シャツの袖をまくった腕に時計がのってる状態、それだけでコーデの完成度が上がる。メタルブレスレットの時計がリネンシャツと合わさった時の対比が、なんか好きで。硬い素材と柔らかい素材の組み合わせが、視覚的に面白い。
オリエントのバンビーノ、セイコーのプレサージュ、シチズンのエコドライブ。日本のブランドでも選択肢は十分にある。高さを見せる必要はない。ちゃんとしたものを、ちゃんと手入れして、さりげなくつけてる。それが一番かっこいい時計の使い方。
トートバッグという選択肢が、40代の夏に合う
夏のバッグ、リュック一択になってる男性が多い。
機能的にはリュックが便利なのは分かる。でも女性目線で言うと、リュックより手持ちのトートバッグやサコッシュを合わせてる男性の方が、なんかこなれて見える。荷物が多い日はリュックでいいけど、身軽な休日はキャンバストートかリネントートをひとつ持つだけで、コーデの空気感が変わる。
40代男性の夏服、メンタルの話をする
若く見せようとした瞬間に、老けて見えるという逆説
40代男性のファッションで一番やりがちな失敗が、若く見せようとすること。
20代に流行ってるアイテムを取り入れて、若い子と同じブランドを着て、トレンドを全部追いかけようとする。その気持ちは分かる。でも不思議なことに、若く見せようとした服を着てる40代男性って、なぜか余計に年齢が見える。背伸びしてる感じが、にじみ出てしまうから。
40代には40代の色気がある。それを消そうとするより、生かす方向に舵を切った方がずっと魅力的になれる。落ち着きとか、自分のスタイルを持ってる感じとか、年齢を重ねた人にしか出せない空気感。それがいちばんのおしゃれの武器。
自分に似合うものを知ってる男性が、結局一番かっこいい
トレンドを追いかけることより、自分に似合うものを知ってることの方が、長い目で見てずっと価値がある。
似合う色、似合うシルエット、似合う素材感。それを把握してる男性は、服を選ぶ時間が短くて、なのにいつもコーデが決まってる。あの余裕、本当に格好いいと思う。
夏服も同じで、流行のアイテムを全部試す必要はない。自分の体型や肌色に合ったものを選んで、清潔に保って、丁寧に着る。それだけで、40代の夏は十分に輝ける。
夏という季節が、そういう男性をいちばんきれいに見せてくれるから。
